Genius316 1ランク上
青学と四天宝寺の対戦は
いきなり予想外な展開を迎えていた。
不二が圧倒されるという信じられない状況…
トリプルカウンターは全部出さなアカンで!と
白石は不二を挑発してきます。
お望み通りといった具合に
不二はつばめ返しを放ちます!
トップスピンに対して超スライスな返球が
バウンドしないことを白石は知っていた!
つばめ返しもふつうに返された不二だったが
続けてもう一つのカウンターを放つ!
大きくアウトしたと見せかけるあの技…
自分のコートに戻ってくる白鯨です!
ボールは白石の後頭部めがけて飛んでいく!
が、白石は後ろを見るまでもなく
軽くボールの軌道を変えてポイントを奪う…
これで4-0と更に差が広がってしまう…
格好いいテニスと賞賛するも
無駄が多いと忠告する白石。
完全に流れは白石のものとなり、
四天宝寺のメンバーは不二に同情するという
青学にとって屈辱的な状況になってしまう。
悔しいですが心技体すべてにおいて
白石のほうが1ランク上のような気がします。
そして5-0とさらにリードされ、
その後も連続でポイントを奪われ…
あと2球で負けというところまで来てしまう。
白石は最後の一球が決まるまで
完璧なテニスを貫き通すつもりでいた。
完璧なテニスほどつまらないものはないと
思ってはいたがチームの勝利が最優先である。
どんなテニスをしようと勝ったモン勝ち
それが四天宝寺が掲げたスローガンだった。
そして、白石はラケットを上に掲げ…
また円を描く謎のスーパーショットを放つ!!!
それに対し不二は第4のカウンター、
蜉蝣包みで返します!!!
だが…それすら余裕で返されてしまい、
ついに白石のマッチポイントとなってしまった!
白石は心の中で思った。
手塚クラスの男だと思っていたが
見込み違いだった、と。
不二はジャンプしたのち倒れ、
地面に突っ伏したまま動かなくなってしまった…
これまで言われてきた言葉を思い出しながら…
勝敗に執着できないみたいなんだ
青学はこんな天才を眠らせていたのか、など。
・・・するとリョーマが近くまで寄って、
本気でやってよと言い放ちます!
これはいい意味での挑発に聞こえます!
審判に注意され戻るリョーマを見ながら不二は、
このまま負けたら何かくやしいやと言うのであった。
まさかここから反撃なのでしょうか…