Genius353 人生(ボール)の行方

真田の渾身の一撃を受けた手塚は
ガットが破れ弾き飛ばされてしまった。

ボールをなんとか前に飛ばすことが出来た。

が、ちょうどネットの真上にボールが落ちる!

真田は足が限界で思うように動かなかったが
気迫は全く衰えていなかった。

3年ほど前、とあるJr大会終了後の出来事。

そのとき初めて手塚と出会った真田。

大会で準優勝した真田に6-0、
6-1と圧倒的な強さを見せつける手塚。

このときすでに百錬自得の極みのような
オーラを纏っていた…

次に幸村とも対戦する手塚の強さは、
真田は互角かそれ以上だと感じていた。

まさに衝撃的な出会いだったようです。

それから中学生になって
優勝の栄光を飾っていくのだが
真田に笑顔は全く見られない。

性格的なものもあると思いますが
やはり手塚に勝たないと納得できないのでしょう。

そして、ネットの上に落ちたボールは…
わずかに回転がかかっていた。

ラケットがぶっ飛ばされたにも関わらず
回転をかけていた手塚は本当にすごい!

脚に動かんかー!と心で叫ぶももはや限界で
地面を手でこするのがやっとだった真田。

ボールがネットの頂点に差し掛かったとき、
わずかにシュルシュルと音がなる。

回転がかかっているのは明らかで
この時点では真田側に落ちるように思えます。

手塚はラケットを拾い、
勝つのは俺達青学だー!

そして青学の時代を再び築き上げる!

と高らかに宣言!

真田はついに倒れ込んでしまう…

が、手塚以上に気迫がこもった一言を放つ!

向こうに入らんかー!!!!!!

2ページ分つかった贅沢な瞬間です!!!

するとボールはその声に応えるように
手塚側に落ちていった・・・

ゲームセット…ウォンバイ真田弦一郎7-5!!!

まさに気迫で入れた真田…あっぱれです!

もう二度と貴様とはやらんぞと言いながら
立ち上がった真田は
仰向けに倒れる手塚に手を差し伸べる。

手塚は真田の手を掴み試合は幕を閉じます。