Genius98 決意
桃城武と千石清純の試合は接戦になります。
ダンクスマッシュをかませば精神的に崩れると思っていた
千石にとっては誤算だったようです。
ゲームカウントは3-3と全く互角ですが、
桃城は地味にピンチを向かえていました。
竜崎はその異変に真っ先に気づきます。
桃城は左足が痙攣を起こしかけていて、
そうとう疲労が蓄積していたのです。
でも桃城は竜崎に向かってシーの合図を送ります。
それをみて竜崎は何も言わずまた腰を下ろしますが
懸念する一方です。
そして千石の実力も評価します。
彼はただラッキーなだけでここまで来たわけじゃない。
ちゃんと裏付けされた実力を持っている、と。
その実力がついに桃城を突き放し始める。
実は千石は動体視力が半端無くいいそうで、
それは定評のあるリョーマや菊丸どころではないとのこと…。
桃城のスピードボールですらコマ送りで見えるほど・・・
的確にスイートスポットでボールを打ち、
ゲームカウントはあっという間に5-3とリードします。
その頃、ついに桃城の足が限界を迎えようとしていた。
周囲もそれに気づき始め、千石はラッキーと思いますが
我にかえって人の不幸を喜んじゃいかんと自分に言い聞かす(笑)
阿久津とはえらい違いですね(笑)
このままではサーブは打ててもリターンは無理な状態ですが、
千石は容赦なくコートの端へグイッと曲がるショットを返します。
桃はこのとき、手塚の忠告を思い出していた。
お前は強い!
だが右足をかばって存分にそれを発揮できないでいる
捻挫は一ヶ月前には完治しているはずだ
その右足は飾りか…桃城?
そして桃城は右足だけでジャンプしたと同時に、
両手のバックハンドで千石のリターンを捉えます。
ボールが驚くほど長くラケットにくっつき、
強力なショットが放たれようとしていた!!!
いいところで話が区切り・・・