Genius153 まぼろし
桃城と共にリョーマがアップを終えて
試合会場に戻るとそこには驚愕な光景が!
35-34 手塚リードのアナウンス!
その後、跡部が36-35とリード!
どちらも2ポイント離されないまま
ずっとタイブレークが続いていたのです!
どのくらい時間が経ったのかわからないが
飽きてうんざりしている人は1人もいないと思われる。
それどころか観客の一人がこうつぶやいていた。
この試合いつまでも見ていたいな
その気持ちはすごくわかる気がします!
ここにきて手塚が攻めます!
ラケットヘッドが3.2ミリ下がった。
このとき、リョーマは現実とは
違う映像が一瞬だけ見えていた。
手塚と高架下のコートで対戦したときの様子を。
だが、現実はその時とかなり違っていた。
ゼロ式ドロップショットのはずだったが、
ボールが戻らず跳ねてしまった。
やはりここまで来ると疲労が半端じゃない模様です…
跡部はダイビングをしてそのドロップショットを拾い、
手塚はそれを返します!
が、ボールは無情にもネットに阻まれた・・・
ゲームセットウォンバイ氷帝学園 跡部!!
ゲームカウント7-6!!
手塚がまさかの敗戦に伏してしまいました…。
でも跡部はあまり嬉しそうな雰囲気を出さず、
コート越しに手塚と右手を合わせ腕を空へと伸ばす。
彼なりに手塚の検討を讃えたのでしょう!
氷帝側は本当にあの手塚に勝った!と大盛り上がり。
氷帝コールが鳴り響く中、
手塚はリョーマにあのことを覚えてるか確認する。
2ヶ月前に高架下のコートで
言ったことを覚えているか、と。
リョーマは、はい、と一言告げるだけだった。
手塚はなぜこんな確認をしたのでしょうか。
まさか引退はないでしょうが、
これからの展開がとても気になるところ。
試合は2勝2敗1ノーゲームということで
控え選手による第6試合が始まろうとしていた。
氷帝は初登場となる日吉若(ひよしわかし)2年。
前髪が目にかかるほど長いが全体的に
ぼっちゃんカットみたいな感じですごく整ってますが
冷徹な雰囲気がビンビン伝わってきます。
向日はお前なら大丈夫だと思うけど絶対勝て!
と念押ししてますがその台詞から
そうとうな実力者であることがわかる。
宍戸が1年だろうと気を抜くなよと言うと、
当然でしょうと返してることからも
そうとう肝も据わってると思われる人物です。
そして越前リョーマがゆっくりコートに立つ。
越前 お前は
お前は青学の柱になれ
という言葉を胸に!