Genius62 底力
あの青学ゴールデンペアが
マッチポイントにまで追いつめられてしまうが、
それはなんと作戦のうちだった!
菊丸英二は疲労困憊の様子でほとんど動けず、
大石だけで頑張っているように見えたのは…
菊丸の体力温存が目的だったのです!
さすがの策士・観月もこの作戦は意外だったようで
思わず冷や汗をかくくらいだった。
赤澤も必死に攻めますが、
アクロバティックな動きをする菊丸に歯が立たず、
カウントは40-30と追いつく雰囲気を醸し出す!
コート外で観戦していた不動峰の橘も感心していた。
ルドルフだけでなくこれだけの人数を騙すとは、と。
金田はあと1球決めれば勝ちだと自分に言い聞かせますが、
どこか焦りが生じたのかダブルフォルトとなってしまいます。
そして菊丸得意のダイビングボレーであっという間にリード!
この底力に金田は驚愕する・・・
明らかに青学ペースになっていますが、
赤澤はそれを断ち切らんとまたブレ球を仕掛けます!
でも菊丸はそれを瞬時に判断し、なんと目をつぶります!
そしてかがんでブレ球を回避すると、
その後ろでは大石がスタンバっていた!!!
カラカラカラとラケットを地面にこすりながら・・・
これはムーンボレーが来る前兆!と判断したルドルフペアは
すぐに警戒して後ろに下がり出します。
でも・・・大石が放ったショットはドロップボレー・・・
ムーンボレーの前に何度もやっていたあの動作は、
実は何の意味もなかったのです!
このゴールデンペアも見事な策士っぷりを見せつけてくれました!
良い作戦ですね!人は思い込む癖があるので、
色んな意味で参考になる場面だったと思います。
これでゲームカウントは6-6!
ついに追いついたことでタイブレークに突入します!
この勢いのまま行ってほしいところですが、
まだまだ油断はできません。
というのも、どこまで菊丸の体力が戻ったのかわかりませんし、
まだ観月のシナリオ通りになっているからです。
観月はこの試合を7-6でルドルフが勝つと分析してるので、
タイブレークではどうなるのかとても気になるところです。