Genius184 爪痕を残して
竜崎は部室にて、
あるビデオテープをレギュラー陣に見せる。
それは関東大会のもうひとつの準決勝である
立海大付属VS不動峰を記録したビデオだった。
月刊プロテニスの井上が撮っていたものらしく、
竜崎はいつにもまして真剣な表情です。
このビデオには真実しか映っておらん。
よーく見ておくんだよ、
これがお前達の決勝の相手だ!!
それには驚きの光景が記録されていた…。
ダブルスの2試合は6-0と圧倒され、
神尾は悔しいあまり涙目になっていた…。
石田は自慢の波動球を打つも
なんとドロップショットでそれを返されるという
まさに圧倒的な実力差だった・・・。
途中の扉絵では新聞の一面記事が掲載される。
そこには立海大付属全国3連覇へ
という見出しがデカデカと掲載されており、
青学はCランク扱いされていた。
対する立海大付属はトリプルAランク・・・。
驚きのあまり言葉を失うレギュラー陣達。
桃城は唯一の全国選手である
橘までは回らなかったと一瞬思ったが、
その試合もしっかり記録されていた。
相手は2年生エースの切原赤也。
橘は最初いい勝負を展開しているように見えます。
逆をつかれるショットも後ろ向きのまま返す
かっこいいフォームを披露するも…
切原は明らかに橘の顔を狙ったショットを打ち続け、
結局試合は6-1と圧倒されてしまう…。
あまりの強さに言葉ではなく
冷や汗ばかり出てくる青学レギュラー陣…。
立海大付属は全員が全国区プレイヤーだから
手塚が7人いるようなもの…。
もはやレベルが違い過ぎます!
橘と切原の試合を直接みたリョーマは
何を思ったのでしょうか。
河村は六角戦でアップしたときに
この試合を見てたんじゃ…と気付く。
1年だし相当ショックはでかいだろうなぁと思うが、
不二はそれに反論します。
越前はそんなヤワじゃないと思うよ、と。
その間、リョーマは壁打ちをして
ひたすら練習に励んでいた。
このままではアイツに勝てない
なら…
COOLドライブ
アレを完成させてやる!
と意気込みながら練習に没頭します。
おそらくアイツとは切原赤也のことだと思いますが、
クールドライブとはどんな技なのかは謎のまま。
彼なら必ずそれを会得し、
決勝で使ってくれるとは思いますが!(^^)
ビデオを観て驚いたレギュラー陣達も
ただ圧倒されていたわけではなかった。
桃城はたしかに立海は
今までのどの相手よりも強いと素直に思いますが、
どうしても奴らに一泡吹かせたいとも思います。
その気持ちは全員同じだった。
並々ならぬ闘志を感じさせます!
彼らは何かをやってくれると思います!
その頃、ある病院では大石が診察を受けていた。
よく頑張ったね秀一郎と言われてることから
手首はおそらく治ったのでしょう。
決勝ではゴールデンコンビが見られるかもしれません!