Genius275 読めない男
桃城はとんでもない進化を遂げていた!
風の動きまで完全に把握することで
ボールの打ち加減を巧みにコンロールし
3-0と大きくリードします!
試合は忍足侑士が完全に攻めてるにも関わらず
そのポイント差は不可解なほど見事!
一緒に山で修業をした河村は思った。
気付いたんだ、と。
そのポテンシャルをこの試合の中で気づく
跡部景吾もまたすごい!
風の動き、打球音、忍足の仕草、
呼吸、目の動き、相手の心理状態まで読み解き
洞察力が研ぎ澄まされてることを。
これはもはや何かの達人レベルです!
桃城はさらにすごいプレイを見せる!
ボールを高く打ち上げてしまい
相手のチャンスボールになったと思いきや…
ボールは太陽のど真ん中へ!
太陽の位置まで計算して打ったのです!
そこで、忍足は機転を利かせ
ボールの影を見て打つことを思いつく!
だがその直後!ボールの影と人影が重なる!
桃城がダンクスマッシュの体制で
すかさずボールの影を隠したのです!
これで4-0となりさらにリード!
乾は思った。
ついに自分の最大の武器を自覚したか、と。
彼は洞察力に優れた能力を持つ
すごい人物だったのかもしれません!
会場は桃城コールで大盛り上がりを見せる!
六角の黒羽はなんならアレ御見舞してやれ!
と声援を送っていることから
まだ何か隠し玉があるのは間違いありません!
いろんな意味で桃城ペースになっていた!
…が、忍足の雰囲気が突如変わった…
その瞬間から忍足の心が急に読めなくなり…
サービスエースを奪われてしまう!!!
これはいったいどういうことなのか…