Genius228 絶望と共に散りゆく者

リョーマがリードしたのはほんの一瞬だった。

真田は2-1とあっさり逆転し、
リョーマは両膝をついて疲労困憊な様子…。

所詮この程度か
お前を買い被りすぎていたようだ

真田にそう言われながらも
リョーマは何も言い返せないことからも
そうとう追い詰められているのが伝わってきます…。

さすが皇帝と言われるだけのことはあります…。

リョーマは前半から飛ばしすぎたことで
もう立ってるのがやっとの状態。

乾はハイテンションでなければ
もう終わっていたかもしれないといいます。

そして風林火山を攻略しなければ
越前に勝機は無いとも思った。

ゲームカウントは3-1と真田が更にリードを広げる。

リョーマは地面を這いずりながら
ラケットを拾いに行くほど疲れきっていて、
青学1年たちは見ていられなかった。

足もガクガクと震えており、
真田に時間の無駄とまで言われてしまう。

が、リョーマはまだまだ諦めない!

なんとかボールに食らいつき、前に出る作戦に出ます!

それはなかなかするどい作戦だった!

乾が言うには真田の見えないスイング「風」は
言ってみれば剣道の居合い抜きのようなもの。

鞘に収まった状態、
テニスでいうラケットを構えた状態から
テイクバックして振りぬくまでの一連の動作により
スピードが増す原理だそうです。

一度ラケットを振りぬいた状態から
もう一度構え直すまでに打球を返せば…
次は見えないスイングを出すことはできない!

疲れてはいてもちゃんと考えていたようです!

真田もまだそんな力が残されて…
と思うほどの見事な作戦です!

その勢いでリョーマはドライブBを放ちます!

やっと盛り返して来たか!という雰囲気でしたが、
それは一瞬にして崩れ去る。

侵掠すること火の如く…

不敵な笑みを浮かべた真田から
強烈なグランドスマッシュが放たれる!!!

これは切原赤也が試合の終盤で使っていた技!

黒い閃光がリョーマを襲いラケットがはじけ飛び
4-1と大きくリードを許してしまう!

真田は高笑いし、
絶望と共に散るがいいとリョーマを見下す。

月刊プロテニスの井上はやはり早すぎだ、
リョーマ君を潰してしまったと嘆きます。

圧倒的強さを誇る真田に果たして勝てるのか…

27巻へ続きます。